◇出場者が仕事に対する熱いを思いプレゼン◇
建築業界の働き方を変えようとさまざまな取り組みに挑戦している企業の社員が、その熱い思いをプレゼンテーションで競う第1回「建築職人甲子園TOKYO」の決勝大会が5日、東京都品川区の五反田ゆうぽうと大ホールで行われ、初代の優勝者にイスミ塗装工業(千葉県)のチームが輝いた。「建築業界の発展につながる取り組み」と「各企業で働く職人の仕事への思い」をテーマに、各社の社員がチームを組み、プレゼンテーション形式で競い合う。
都内で左官業のメガステップを営む小山宗一郎社長が「職人の地位と中小建築業の価値を引き上げることが日本を元気にする」との思いから、企業改善活動の発表の場となる「建築職人甲子園」を企画。昨年5月に一般社団法人の「建築職人甲子園TOKYO」(小山宗一郎理事長)を立ち上げた。
大会には趣旨に賛同した東京、埼玉、千葉、神奈川、栃木の企業などが集まり、各地で予選会を実施。28業種309社の中から予選を突破したタムラ建設(栃木県)、晃南(同)、メガステップ(東京都)、ナカムラ電装(同)、イスミ塗装工業の5社が決勝大会に進出した。
大会当日は、会場に集まった2000人の聴衆を前に、5社の社員が仕事上で起こした大きな過失と後悔の念、先輩や父親、顧客から学んだ職人にとって大切な仕事への姿勢、社内勉強会・合宿などを通じて職人の技術を高め、企業価値の向上を図る取り組み、仲間と信頼を築くコミュニケーションの工夫などを壇上で熱く語った。
優勝したイスミ塗装工業の代表は「われわれは、先人が築き上げた最高の技術、建築魂を受け継がなければならない使命を持っている。今後も技術力、人間力の向上に努める」と述べた。
小山理事長は「『共に学び、共に実践、共に輝く』を合言葉に、職人が成長できる建築文化を築き、輝かしい未来を築こう」と締めくくった。来年の第2回大会は、5000人規模の会場で開催するという。
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