2015年4月28日火曜日

【ターニングポイント】東急建設・飯塚恒生社長


 ◇現場主義の原点◇

 「約10年の歳月を費やした東急池上線の地下化と、初めて所長を務めた横浜市営地下鉄あざみ野駅の地下駅の二つの現場かな」。そう話すのは東急建設の飯塚恒生社長。自身の考え方や価値観を方向付けられた現場だという。
 池上線では、戸越銀座~旗の台駅間立体交差化工事で直下地下・直上高架切替工法(STRUM)を初適用。「当時(89年)は何とか無事に施工できたという感じだったが、昨年の(渋谷~代官山駅間地下化)工事では工程通りきちんと仕上げた」と技術の進化、技術者の成長に手応えを示す。
 あざみ野駅舎は当初4年半の工程で計画されたが、工期3年の突貫工事となり「協力会社の方たちと当社の社員が連携して互いに意見を出し合い、現場の作業が進んだ」と振り返る。「従事した全員に感謝しているし、現場を離れてからも助けられている」と語り、人間関係の深化に顔がほころぶ。
 両現場には、飯塚社長が掲げる「現場主義」の原点がある。

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