2015年4月16日木曜日

【回転窓】「女性役員が当然」になれば

会見する奥山市長
 来年行われる米大統領選にヒラリー・クリントン前国務長官が出馬することになった。出馬表明の様子を動画で見た▼出産や起業などについて話す若者が登場。最後にクリントン氏が「普通の人の擁護者になりたい」と語り掛ける。イメージ戦略と分かっていても、親しみやすさを感じさせる▼米国初の女性大統領への挑戦という点に注目してしまうが、世界を見渡せば、韓国の朴槿恵大統領、ドイツのメルケル首相など女性の指導者は少なくない。仙台市で先月開かれた第3回国連防災世界会議では、ワルストロム国連事務総長特別代表をはじめ、総括記者会見を行った3人が全員女性だった▼その一人、奥山恵美子仙台市長は、「女性を災害弱者として位置付けてきたこれまでの考え方は間違いであり、しっかりとした主体だ」と指摘。女性が力を発揮できるような取り組みが必要だと強調した▼業界団体などの新年度の総会シーズンが始まる。建設業に限った話ではないが、出席者が男性ばかりというケースは少なくない。「女性役員がいて当然」という状況になれば、建設業も現場も様変わりするに違いない。

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