2015年4月7日火曜日

【Woman】建設技術研究所東北支社 道路・交通部技師・川邉梢さん




 ◇やりがいある仕事一生続けたい◇

 入社してまもなく2年がたつ。建設業のスケールの大きさと、幅広いジャンルを内包している懐の深さに引かれ、土木コンサルの世界に足を踏み入れた。現在、技師として東北管内の道路の整備効果などを調査する仕事に携わっている。「経験が浅いのでとにかく今は広く知識を身に付けたい」と日々勉強の姿勢だ。
 青森県五所川原市出身。建築系の資格取得を目指し岩手大に進学したが、入学後、「水害の多い日本で役に立ちそう」と進路を変更。学部と院で河川の水域防災を学んだ。
 大学時代の後半に就職先の狙いを土木コンサル業界に定めたが、院卒の方がコンサルとして採用されやすいと聞き大学院に進んだ。実際、同社に技師として入社する学生の多くが院卒だ。事業の意図や効果を他者に分かりやすく説明するのが主な仕事のため、研究に打ち込んだ経歴が高く評価されるのだという。
 ゼネコンに勤務する夫は宮城県気仙沼市に単身赴任中。自らの職務上の責任が増してから子どもを生むよりも、若いうちの方がいいかもしれないと思案している。
 コンサルの仕事はやりがいがあり、女性としてデメリットを感じたことはない。「一つのことをずっと続けるのはかっこいい。この仕事を一生続けたいと思っている」と将来を見据える。
 (かわべ・こずえ)

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