2015年4月13日月曜日

【凛】都市再生機構 東日本都市再生本部・鹿士由里子さん


 ◇広い視野を持って街づくりをしたい◇

 東京の新橋・虎の門地区の都道環状2号線沿道と虎ノ門駅周辺の街づくりを検討するチームに所属する。地権者との協議や机上での開発のシミュレーションを通して、街の都市機能を向上させる最適な手法を日々探っている。
 幼いころ、JR田町駅・大崎駅前の再開発事業で完成した施設を見て、「開発効果が周辺に波及するように感じた」と振り返る。建物が人に与える影響に興味を持ち、大学では屋上緑化を研究。就職活動では「一つの建物に縛られず、より広い面整備ができる街づくりを仕事にしたい」と思い、都市再生機構を選んだ。
 入社1~6年目は団地再生事業を経験。7年目で念願がかない、14年4月に設置された現在のチームに配属された。都市機構の所有地で完結する団地再生事業とは違い、地権者との合意形成が必要な仕事は経験がなく、最初は戸惑ったという。それでも、「都内でもトップクラスといわれる開発機運の高い街の面整備に携われるのは喜び」とやりがいをばねに迷いを吹き払った。
 仕事で心掛けているのは「広い視野を持つこと」。一つの考え方に固執すると、地権者が持つ幅広い考えの一部を見落とす可能性があるという。今後は、これまでの業務経験を基に「団地再生のノウハウを取り入れた新たな面整備にも取り組んでみたい」と目標を語る。(都市業務第2部虎ノ門一丁目チーム、しかし・ゆりこ)

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