2015年4月21日火曜日

【暗闇を照らす一筋の光】金上野トンネル(高知県四万十町)が貫通/片坂BP開通へ前進

岩盤を貫き光が差し込む瞬間の感動は何物にも代え難いはず
 四国地方整備局中村河川国道事務所が建設している国道56号片坂バイパスの「金上野(きんじょうの)トンネル(仮称)」が17日、貫通した。同バイパスは18年度の供用開始を目指しており、主要構造物である同トンネルの貫通によって、開通に向けて工事が大きく前進した。
 金上野トンネルは、同バイパスの四万十町金上野~黒潮町市野瀬間でNATMによる工事が進む。トンネルの規模は延長1916メートル、内空断面積77・5平方メートル。13年1月に掘削を開始し、約2年3カ月を要して貫通となった。
 17日には、黒潮町側坑口付近の切羽をブレーカーで掘削すると暗い坑内に一筋の光が差し込み、無事貫通した。この後、貫通式が行われ、鏡開きや万歳三唱で工事関係者が貫通を祝った。
 施工を担当する安藤ハザマの小林雄二所長は、発注者や協力企業に感謝の気持ちを述べるとともに「全工期無事故無災害で完成させる」と決意を表明した。

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