2015年4月23日木曜日

【海上でもよっこらしょ。今度は1800トン】首都高速会社が巨大鋼桁を海上で一括架設

台船で運ばれてきた長さ143mの巨大鋼桁
 首都高速道路会社が建設している首都高速道路の晴海線未整備区間(中央区~江東区)で22日、台船による鋼桁のリフトアップ架設では、過去最大規となる作業が行われた。工場で製作した長さ143メートル、重量1800トンの巨大な鋼桁を台船で運搬。潮の干満差が2m近くなる大潮の時期を狙い、作業工程を組んだという。天候不順で当初予定より2日遅れで行われたリフトアップ。足下が不安定な海上での作業は、施工精度を確保するのも困難だが、技術力と経験を生かし無事作業を完了させた。
 晴海線は、16年度の完成を目指している。新橋と虎ノ門を結ぶ環状2号線が臨海部まで延伸され開通すると、東京都心部から2020年東京五輪の選手村や豊洲新市場へのアクセスが大幅に向上する。首都高速会社は「今後もダイナミックな工法で架設作業を進めながら、早期完工を目指したい」(東京建設局の並川賢治建設部長)考え。
 143メートルに1800トン…。素人には想像が難しい巨大な構造物を、海上で持ち上げて決められた場所に据え付ける様子は、ぜひ多くの人に見てほしかったと思わずにはいられない。

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