2015年4月27日月曜日

【これでトイレも困らない?】首都高で路外PA検討開始/検証通じ優先整備個所リスト化

路外PAの導入イメージ
首都高速道路会社が、ETC(ノンストップ料金収受システム)を活用して首都高速道路の外にパーキングエリア(PA)などの休憩施設を整備する、「路外PA」事業の具体化に乗りだす。路外PAを試行導入し、普及促進策や整備コストの削減策のほか、民間投資を誘導する事業スキームやビジネスモデルなども探る。
 同社が中長期的に取り組む重点施策をまとめた「快適走行ビジョン」(2月公表)では、サービス向上策の一つとして、路外PAの仕組みを具体化させることを目標に設定。今後、実施箇所などを検討する方針を示していた。検討では、首都高速道路上にPAが整備されていない区間で休憩・食事などのサービスを提供するため、路外PAの試行導入とその効果を検証する。
 路外PAの具体化に向け、これまでに一部区間で実施したスマートPAの実験(1~4次)結果を参考に、路外PAの優先整備箇所をリスト化。概算事業費の算出のほか、整備効果や採算性などを比較・分析しながら路外PAを試行導入する最も有力な箇所を絞り込む。
 試行導区間では、路外PAの対象施設への立ち寄り確認設備、ETCによる乗り継ぎ処理装置などの関連機器を設置し、システムを構築する。試行導入の実施期間は6カ月程度を想定。利用状況などのモニタリングを行いながら、課題の抽出と改善策の検討を行う。
 試行結果を踏まえ、路外PAの普及に向けた事業スキームのほか、民間投資の誘導、整備・運営コストの削減、新たなサービス提供などの関連方策を検討する。路外PAを導入する具体的区間の抽出など、今後の事業化の工程やビジネスの展望などを長期ビジョンとして取りまとめる。

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