先週から新聞やテレビをにぎわしている「ドローン」なる言葉。小型無線航空機(UAV)のこと。無線操縦ヘリと違って素人でも操作が簡単で値段も安く、世界中でヒット商品になっている▼こともあろうに首相官邸の屋上に落ちたことに誰も気付かず、警備や危機管理の甘さとともに、UAVそのものが大きくクローズアップされることになった。政府内では規制論議も浮上している▼一方で、情報通信や撮影などの関連機器が高性能・小型化していることもあって、UAVは新しい産業の創出につながるとの期待も大きい。建設業界でもUAVの利用は増加傾向で、「大きな可能性を秘めている」と見る関係者は少なくない▼海外では、注目度の高いプロジェクトで建設現場をUAVで空撮し、写真や動画をネットで公開する例もあるという。ただ重要施設への墜落例も少なくない。もしテロに利用されたら…と思うと、規制もやむなしとの意見が出るのも理解できる▼必要以上に危機感をあおったり規制したりせず、上手に利用していくにはどうすればよいか。行政も民間も、ここが知恵の絞りどころだろう。
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