2015年4月20日月曜日

【凛】国土交通省 土地・建設産業局建設業課・伊藤加奈さん


 ◇ギョームラにドボジョがやってきた!!◇

 東京・霞が関の国土交通省に、通称「ギョームラ(業村)」と呼ばれる場所がある。建設業と不動産業という同省が所管する産業について、それぞれに対応した「業法」をベースに施策の企画・立案を担う土地・建設産業局各課の総称だ。そんなギョームラにこの春、配属された。
 北海道出身で入省3年目。北海道大学で交通工学を学んだ「ドボジョ」。大学院ではそこから派生する形で津波防災に関する地域計画を研究した。
 就職活動で、ゼネコンや建設コンサルタントをはじめ、さまざまな民間企業のことを調べてみて思ったのは、民間企業が持つ技術力の高さ。「それを発展させるような仕組み作りをしたい」と考えるようになり、行政の道を選んだ。
 北海道開発局で2年間の経験を積んだ後にギョームラへ。土木施工管理技士など国家資格を担当する窓口に配属され、「わずか数週間の中でも業界の皆さんの関心が高く、影響力が大きい部署なのだと感じた」。同時に、業界の発展に役立つ仕事をしたいという気持ちを強く持つようにもなったという。
 着実に増えているとはいえ、省内でドボジョの存在はまだ少数。仕事上の悩みを打ち明けられる仲間や先輩がいれば安心だ。それだけに「先輩がメールで自分のことを気に掛けてくれるのは本当にうれしい。自分も後輩から相談されたら、誠実に答えられるようでありたい」。(いとう・かな)

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