大成建設と建設関連機械メーカーの三井三池製作所(東京都中央区、平川幸知社長)が、、硬い岩盤を掘削できるトンネル工事向けの硬岩掘削機を開発した。従来機では掘削できなかった硬岩域を、ディスクカッターで高い圧力を加えながら砕き、自由な断面形状に掘削することを可能にした。切羽形状を球面に維持するので切羽の安定化が図れる。カッターを取り換えると軟岩域も掘削できるため、土質が変化する地山でも新型機1台で対応できるようになる。
従来の自由断面トンネル掘削機(ロードヘッダー)は、岩強度が50メガパスカル(MPa)を超える硬岩域だと徐々に掘削能力が低下し、工期が長期化。100MPaを超えると掘削ができないなどの課題を抱えていた。
新型機は、100MPaを超える硬岩域を、高い圧力を発揮するディスクカッターで圧砕しながら自由断面で掘り進む。位置や姿勢を計測するシステムを搭載しており、所定の位置に設置するだけで施工データに基づき自動運転で掘削する。切羽形状が常に球面なので切羽が安定し現場の安全性が向上。余掘りを最小限に抑えられるため、掘削の省力化やコストダウンにつながる。ディスクカッターをピックに取り換えると軟岩域も掘削できる。
国内のトンネル工事現場に新型機を導入する計画。現在、組み立て中で、月内の稼働を予定している。
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