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2017年春に卒業する学生の採用に向けた会社説明会が3月1日に解禁されて1カ月。若手の獲得競争が業界を問わず過熱する中、建設関連業界でも人材確保に向けた取り組みが多様化している。大学で土木・建築を学んだ留学生や女性、工業高校の生徒などに門戸を開く企業が増えてきた。学生との接点を増やして企業のPRや採用動向を伝え、受験者を増やすところもある。自社の魅力をアピールし、どう採用につなげるか。各社がしのぎを削っている。
業界や企業の魅力をどう伝え、採用につなげるか。
若手人材の獲得競争は業界を問わず加熱している
建設業界は、東日本大震災の復興事業や全国での防災・減災対策の増加に加え、大型インフラ整備や2020年東京五輪関連工事など需要増が見込まれる。建設関連各社の採用意欲は高いが、土木、建築を学ぶ学生は年々減少傾向にあり、学生の売り手市場になっている。
日刊建設工業新聞社が実施したアンケートに回答したゼネコン33社が今春採用する新卒者は最大で合計3434人(15年比4...