劣化したRC床版を展示し、研修に役立てている |
同社やグループ会社の20~30代社員を中心とした研修施設だが、自治体からの受講生受け入れや、大学等と連携した合同研修などにも活用。親子見学会など一般にも公開している。
全体の敷地面積は5231平方メートル。講義棟は3階建て延べ3369平方メートルで、最大約70人収容可能な講義室や資料室、設計実習室、通信設備実習室、土木実習室、施設点検実習室、通信線路実習室などが入る。
研修センターは学生らの学習の場にも活用している |
また、阪神大震災で被災した宝塚高架橋・水堂高架橋の橋脚の展示や、道路橋示方書の基準変遷に応じて配筋した鉄筋供試体を用いて大規模地震時の破壊形態、鉄筋の役割などを学習できるコーナーもある。
高速道路の総合的な研修施設として、橋梁など道路本体構造物や道路付帯施設だけでなく、通信設備やETC・料金機械設備といった道路付帯設備の模擬設備も設置。故障対応や接客対応などの実践的な研修も行う。
竹野毅センター長は「点検・診断の高度化や効率化に加え、大規模更新等事業に向けた基準類の整備などに高い専門性が求められる。将来を担う専門技術者の養成にも力を入れていきたい」と話している。
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