建設現場の生産性を向上させる「i-Construction」の取り組みが広がりを見せている。昨年11月24日に石井啓一国土交通相が表明してからわずか4カ月。この間に本紙が報じた関連記事は100本を超す▼当初は本省発のニュースが多かったが、最近は地方整備局なども積極的に発信している。一般的な市民権を得た名称となったかどうかは別にしても、建設専門紙上ではかなり浸透した▼国交省の担当者には、建設業界だけでなく、他産業や金融機関などから連日のように問い合わせがあるという。「これほど各方面から興味を持たれるケースはなかなかない」とは担当者の弁▼ところで「i」の意味は何だろうか。多くの方が、施工プロセスに取り入れるICT(情報通信技術)を指していると思われているのではないか。ただ、ICTも生産性向上策の柱の一つに過ぎない。国交省はその意味を明言せず、受け手の想像に委ねている▼先手を打って昨年9月には商標登録も済ませた名称。16年度の発注工事から本格的な取り組みが始まる中で、それぞれの現場がいかに活用していくかも問われる。
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