サッカーJリーグが開幕し、熱戦が繰り広げられている。J1は、豊富な資金力を武器に選手の補強を続けるビッグクラブに、育成選手中心の地方クラブがどう挑むのか注目したい▼下位のJ2も話題は豊富。一つは、20人以上の選手を入れ替えたJEF千葉。初戦はロスタイムに逆転劇を演じ、「今年も…」と案じたサポーターを歓喜させた。J3からの昇格組を含めて全チームがJ1昇格を目指す勝負の行方から目が離せない▼Jリーグの各チームは、地域のサポーターに支えられている。今シーズンからガンバ大阪の新たな本拠地となった「市立吹田サッカースタジアム」は、総事業費約141億円の大半が個人と企業からの寄付で賄われた▼全客席を覆う屋根は免震構造。客席からピッチまでの距離はわずか7メートル。選手の息づかいが聞こえる距離である。サポーターにとっては、建設費を寄付したことで、チームとスタジアムがより身近な存在になっただろう▼政府が進める地方創生。掛け声は大きいが具体策が見えにくい。それなら地域のチームが活躍し、元気にするきっかけになってくれるとありがたい。
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