◇利用者目線で快適さを追求◇
高層ビルやマンション、体育館、公共施設など大規模な施設の間仕切り設計を担当する。元請のゼネコンなど関係者と打ち合わせをしながら、使用する部材や細かな納まりなどを詰めていく。 ユニット化されたパーティションの組み合わせが基本だが、オーダーメードのイメージで要望が来るケースも多い。「クライアントも施工や工場の担当者も納得する形に持っていく」ことが仕事の大変さ。それ以上に「物件やフロアごとに最適な内容が違い、毎回発見があるところが面白い」と笑顔で話す。
コロナ禍でトイレブースの抗菌や抗ウイルス性能について問い合わせが増加。「今までは快適が重視されてきたが安全・安心も強まっている」。そうした変化を敏感に感じ取り設計に生かしていく。
建材の世界に入って細部を含めた使いやすさが大事だと痛感した。「何も考えず普通に快適に使用できるのは実はすごいこと。凝っているとかではなく気にしなくても済む空間が一番いい」。今まで手掛けてきた案件を振り返ると「こうすればもっと良かった」という反省が頭に浮かぶ。「自分の仕事が少し大変になっても、エンドユーザーにとってより良い空間を考えたい」と前向きだ。
「『何か分からなければ、この人に任せよう』という時に、名前を挙げてもらえるような信頼される設計者」が目指す姿。身体を動かすことが大好きで、週末はバドミントンで心地良い汗を流す。
(工務部ビル設計グループ中部ビル設計課設計一係、いとう・ゆき)
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