2021年4月22日木曜日

【回転窓】睡眠の時間と質

  春眠暁を覚えず--。朝晩の寒さも和らぎ春の爽やかな気候に、ついつい長寝をしてしまう方も多かろう。毎日の通勤では電車の心地よい揺れも加わり、眠気に誘われることもしばしば▼厚生労働省が1月に公表した健康実態調査結果によると、最も多かった睡眠時間は「6時間以上~7時間未満」で32・8%。睡眠時間の取れている度合いでは、3~4割が「日中、眠気を感じた」や「睡眠全体の質に満足できなかった」と回答していた▼寝具メーカーの西川が「睡眠の日(9月3日)」に毎年公表している睡眠白書によると、昨年調査で約1万人の半数が「不眠症の疑いが高い」ことが分かった。特に20代、30代の働き盛り世代で割合が高かった▼睡眠をキーワードにした商品やサービスは多い。先進の情報通信技術で眠りの改善につなげようとする動きも目立つ。カシオ計算機とアシックスは睡眠時の計測データなどを活用した健康関連の新事業を検討中という▼さまざまなストレスにさらされる現代社会では「質の高い睡眠」へのニーズは増す一方。より快適な眠りを得られる住宅など、建設分野の取り組みにもぜひ期待したい。

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