山形県長井市が昨年7月から山形鉄道フラワー長井線の長井駅東側で新駅舎と一体的に建設してきた新庁舎が完成した。
新駅舎と合築した市の「まちなか交流施設」と新庁舎が融合した南北に延びる全長170メートルのデザインが特徴。鉄道駅一体型の市庁舎は全国初になる。設計は秦・伊藤設計(山形市)、施工は戸田建設・那須建設(長井市)・大泉建設(同)JVが担当した。5月6日に開庁する予定だ。
長井駅東側の敷地約1万8800平方メートルに新庁舎と、新駅舎を含むまちなか交流施設を一体的に建設。老朽化した現庁舎(第1・2庁舎)や、市内に分散している教育委員会庁舎や保健センターなど7カ所の行政機能を集約した。新庁舎とまちなか交流施設を合わせた建物の規模はSRC造3階一部4階建て延べ8320平方メートル。工事費は約41億円。
南側の新庁舎は駅へのアクセス利便性に考慮し、1階に総合案内と利用頻度の高い窓口部門を設置した。
北側のまちなか交流施設は1階に市民交流ホール、2階に市民防災研修室を配置した。3階は議場や執務室が入る議会エリアとした。1階には山形鉄道本社や長井駅の改札口も入る。
メインアプローチがある庁舎の東側は採光用の大きなガラス面と市の歴史ある商屋建築の木格子をイメージした縦型フィンを設置。西側は窓面積を抑えエネルギーロスの削減を図るとともに、フラワー長井線を利用して訪れる乗客を迎える最初の顔としてデザインした。
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