カプセルハウスKの外観(山田新治撮影) |
工学院大学ら2者は、建築家の黒川紀章氏(1934~2007年)が所有していた別荘「カプセルハウスK」(長野県御代田町、73年完成)の保存事業を5月に開始する。 生物が新陳代謝する様子をデザインに取り入れた「メタボリズム理論」に基づき、別荘はカプセル状の躯体が四つ突き出た外観を持つ。歴史的価値の高い建築物を保存活用する一環で、工学院大らは一般公開する予定だ。
保存活用は工学院大の建築学部鈴木俊彦研究室とMIRAIKUROKAWA DESIGN STUDIO(東京都港区、黒川未来夫代表取締役)の2者が担う。RC一部S造地下1階地上2階建て延べ約103平方メートルの規模。黒川氏設計の集合住宅「中銀カプセルタワービル」(東京都中央区、1972年竣工)をほうふつとさせるデザインが特徴だ。
カプセルは用途や生活様式に合わせて取り外しが可能。別荘は19年から黒川氏の長男である未来夫氏が管理していた。6月には宿泊客も受け入れる。
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