2021年4月26日月曜日

【首都高日本橋区間地下化】都心環状線、5カ所で試掘工事着手へ

  首都高速道路会社は、都心環状線の日本橋区間地下化事業(神田橋JCT~江戸橋JCT間、約1・8キロ)に向け、東京都千代田区と中央区の計5カ所で試掘工事に着手する。シールドトンネルなどを計画する上で重要な工程の一つ。首都高の地下化プロジェクトは着実に前進する。

 更新・建設局は「(高改負)高速都心環状線(日本橋地区)他試掘等工事」の一般競争入札を22日に公告した。申請書と技術資料の提出は5月14日まで更新・建設局総務・経理課への持参など(申請書は電子入札システムも可)で受け付ける。6月17日に開札する。発注見通しによる工事規模は2億~4億円(税込み)。

 受注者が着工までに発注者に対して週休2日に取り組む旨を協議した上で工事を実施する「週休2日制工事(受注者希望方式)」を適用する。工事契約後に監督職員と協議が整った場合、CIMの対象とすることもできる。

 入札には、土木工事でB等級の認定を受けている単体が参加できる。2006年度以降に都市部の往復4車線以上の道路上で床付け面の深さが2メートル以上の車線規制を伴う掘削工事を施工した実績なども求める。

 都心環状線(日本橋区間)の地下化に関する試掘と、さいたま市中央区と埼玉県鴻巣市を結ぶ新大宮上尾道路(延長25・1キロ)の与野~上尾南区間8キロの新設で、ヤードの整備に向けた舗装の撤去などを一括して任せる。工事区間長は、日本橋区間が約1キロ、新大宮上尾道路区間が約0・4キロ。工事のための街路規制を計486日間(同日に複数カ所)計上している。

 都心環状線の地下埋設物調査として、5カ所で試掘工事を実施する。総対象面積は約2209平方メートルに及ぶ。内訳は▽小網町付近約1070平方メートル▽一石橋右岸側付近約527平方メートル▽常盤橋付近約372平方メートル▽新常盤橋付近約42平方メートル▽三越前駅付近約198平方メートル。このほか、護岸構造調査としての掘削工2カ所、躯体調査の掘削工1カ所も実施する。ボーリング孔の構築は、水上と陸上でボーリング(計63カ所、約828メートル)を実施する。

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