2021年4月16日金曜日

【レーダードームの設置支援など担当】飛島建設・後藤猛氏が南極観測隊夏隊から帰国

  第62次南極観測隊(夏隊)のメンバーとして南極の昭和基地に派遣されていた飛島建設首都建築支店の後藤猛氏が、任務を終えて2月に帰国した。参加は今回で3回目となる。新型コロナウイルスの影響を受け、現地での活動期間は約1カ月と例年の1カ月半~2カ月よりも短縮した。

 現地では「今までで一番天候に恵まれた」(後藤氏)こともあり、老朽化建物の解体などといった作業を順調に進捗(しんちょく)させた。

 夏隊のうち、設営部門(土木・建築、現場監督)の隊員として参加した。メインで行った作業は環境科学棟と観測倉庫の解体工事。倉庫は全ての建屋の解体を、環境科学棟は床部分を残して解体を完了した。

 新設する降水レーダードームの設置支援工事では、国内で仮組みした半円形のドームを現地で設置。八角形の基礎を構築し、その上にドームを設置した。作業中は設置場所そばのヘリポートで空輸活動が行われていたことから、互いに緩衝しないようスケジュールを調整しての作業となった。


 通常、南極での作業は強風などの悪天候で中断することも多い。加えて今回は約1カ月と例年よりもタイトスケジュールとなったが、天候で作業を中断することがほとんどなく、作業に専念できた。後藤氏は「(観測隊に参加したことで)人脈の広がりができた。これは宝物」と振り返った。

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