秋田港に入港したSEP船「ザラタン号」(秋田洋上風力発電提供) |
秋田県の秋田・能代両港で大型洋上風力発電事業の洋上工事がスタートする。港湾区域で事業を進める特定目的会社(SPC)の秋田洋上風力発電(秋田市、岡垣啓司社長)は、20日に秋田港飯島ふ頭で洋上工事の安全祈願祭を開いた。
式典には秋田洋上風力発電や設計・施工を担う鹿島・住友電気工業JVをはじめ、来賓として東北地方整備局秋田港湾事務所や県などの関係者が出席。地元の伝統行事である「なまはげ」の演舞も披露された。
本格着工に向け、鹿島JVが洋上風力発電設備の据え付け実績が豊富な英シージャックス社の日本法人を通じて大型のSEP(自己昇降式作業台)船「ザラタン号」を導入。工事の無事故・無災害を祈った。
秋田洋上風力発電は、国内初の商用洋上風力発電事業として秋田港に13基、能代港に20基の風力発電機を設置する。発電規模は合わせて140メガワットで、全て20年間にわたり東北電力に売電する。今月下旬には本格的な洋上工事に着手し、SEP船を使って風力発電設備の基礎部材(モノパイル、トランジションピース)を据え付ける。2022年末までに商業運転開始を目指す。総事業費は約1000億円。
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