2016年8月19日金曜日

【回転窓】未来志向のインフラ

1日に10万人以上が利用する鉄道駅でホームドアが設置されている割合は3割ほどだそうだ▼2001年に東京のJR新大久保駅で韓国人留学生を含む3人が死亡した事故から15年。先日も東京メトロ青山一丁目駅で盲導犬を連れた男性が転落して電車にはねられ死亡するという痛ましい事故が発生した▼何とか整備を加速してもらいたいが、思った以上に手間暇のかかる事業のようだ。東海道新幹線や首都高速道路は1964年東京五輪に向けて急ピッチで建設された。戦後の荒廃から立ち上がったことを世界に示す未来を志向した投資だった▼2020年東京五輪に向けて何をすべきか。4年後の大会は、障害者スポーツの祭典「パラリンピック」も強く意識されている。であるなら、誰もが安心して使える都市づくりこそが最も優先されるべき課題ではないか▼政府は経済対策でリニア中央新幹線の整備前倒しなどを「21世紀型インフラ」、ホームドアなどを「生活密着型インフラ」とした。トーキョーが世界一安全な街だと示すためにも、ホームドア整備は未来志向インフラとして強力推進すべきだと思うが。

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