宮城県南三陸町は、志津川地区に架ける橋梁を対象とした「復興の橋デザインコンペ」の第1次審査の結果を発表した。通過したのは、▽並木千香氏、大松俊紀氏(桑沢デザイン研究所)、鈴木啓氏(ASA)▽森創太氏、蜷川結氏(nmstudio)▽田中亮平氏(G architects studio)、田村尚土氏(ディックス)、涌田純樹氏(涌田純樹事務所)▽茅岡彰人氏、箕浦浩樹氏、藁科誠氏、山口温弘氏、宮脇和紀氏、菅澤和真氏(大林組大阪本店)▽堀越一希氏(東京理科大大学院)-の5者。7月19日に同町のベイサイドアリーナで、公開2次審査が開かれる。計画地は志津川。八幡川の河口付近に新たに設置する人道橋が対象。1次審査には215点の応募があった。
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図① |
選定された5作品の特徴を見ると、並木氏らは「祈りの杉」をコンセプトに、橋の中央に祈りの象徴として杉丸太をつり下げる案とした。=図①
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図② |
森氏らの提案は、海に張り出すような円弧形状にし、中心部に劇場のようなスペースを設ける。=図②
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図③ |
田中氏らは、曲率が異なる円弧を組み合わせた有機的な形を提案。=図③
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図④ |
茅岡氏らは「Origami」をコンセプトに、さまざまな活動を誘発するよう、海側の一部に傾斜を設けた。=図④
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図⑤ |
堀越氏は、橋上端を津波到達ラインと同じ高さにすることで、津波の脅威を記憶させる案とした。=図⑤
1次審査通過者は、模型や詳細図を提出する。2次審査は公開し、5者がプレゼンテーションを行う。審査委員会の委員長は同町のグランドデザインを担当している建築家の隈研吾氏が担当している。事務局は新建築社。最終結果は9月1日に発表する。橋の完成は17年を予定している。
公開審査会の観覧申し込みは、
ホームページへ。
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