関西ペイントと世界各国で人権保護活動などを行う国際家族計画連盟(IPPF)は15日、包括的パートナーシップ契約を結んだ。同社が開発した蚊を寄せ付けにくくする塗料「アンチモスキュー」を、IPPFが持つ世界150カ国以上の保健医療サービス提供ネットワークを介し販売する。アフリカやアジアを中心とする熱帯地域の貧困地区で、蚊が媒介するマラリアやデング熱などの疾病から、子どもや妊産婦を守る手助けをするのが目的だ。
家全体にアンチモスキューを塗布すると蚊がとまる場所が少なくなり、結果的に病原菌を保有する蚊を遠ざけることができる。関西ペイントとIPPFは、▽製品の信頼性の告知や製品の販売▽販売支援、製品活動や承認活動での協業▽研究施設やクリニックでの試験と効果の実証―などで連携。具体的な地域の選定や販売方法など具体的な取り組みについては、IPPFの地域事務局と同社のエリア担当会社が協議して決める。
同日、関西ペイントの石野博社長が東京都大田区にある同社東京事業所で記者会見し、「IPPFと共に地球規模で人の健康を守るためのビジネスを展開していく」と述べた。
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