2015年6月16日火曜日

【ターニングポイント】ケミカルグラウト・立和田裕一社長

 

◇私人から公人に◇

 「(2013年6月24日の)社長就任が人生で最も大きな転機だった」と話すのはケミカルグラウトの立和田裕一社長。それまでの生活が一変し、「自宅から一歩出ると公人扱いになった」と振り返る。モットーとする言葉「克己」を貫き、経営に全力を注ぐトップとしての生活も3年目に入った。
 建設分野の中でも、目に見えない地下の地盤工事を専門に手掛ける「地下の総合エンジニアリング会社」として、鹿島グループの中でもひときわ存在感を発揮する同社。創業者の故・石川六郎氏が1963年の設立以来、掲げている社是が「技術立社」だ。
 地盤改良、山留め、岩盤処理、土壌汚染処理などコア技術を軸に、30種類に及ぶ多彩な工法をラインアップしている。立和田社長は「今後の地下利用は一段と大深度に向かう」と予想。需要拡大に備え、これまで培ってきたノウハウに磨きを掛けると同時に、環境配慮型の新技術の開発にも力を入れる考えだ。

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