◇フィールドで仕事がしたい◇
仙台市に生まれ、岩手県の大学で農業土木を学んだ。学生時代から野外での活動や体を動かすことが好きで、「フィールドに出て仕事をしたい」との思いが強く、建設業を志望。最初に採用面接を受けた鹿島にとんとん拍子で入社が決まり、土木技術者の道に進んだ。
大学3年生の時、鹿島が施工を担当していた胆沢ダムを見学し、土木工事のスケールの大きさに魅了された。その数年後、自らが鹿島の社員として胆沢ダムに配属されることになるとは思ってもみなかったという。
入社後、胆沢ダムの現場事務所に4年勤め、施工監理の基礎を身に付けた。工事が円滑に進むよう準備や調整を行い、作業員に指示を出す日々。ダム現場に配属され4年目に試験湛水を迎え、大きな達成感を覚えるとともに土木工事の面白さを知った。
約700人いる支店職員のうち女性技術者は3人と少ないが、女性だから苦労したということは特にないという。初めて現場に出た時は「むしろ周囲がとまどっているようにも見えたが、すぐに溶け込むことができた」。
現在は東北支店で東北6県の土木現場の設計支援などを担当している。この先、再び現場に配属されることを視野に入れながら「設計的な知見を現場管理に生かすことができるよう」、日々の業務に取り組んでいる。(こんどう・なつこ)
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