2015年6月10日水曜日

【長大橋、言葉の響きがたまらない】清水建設がベトナムで長大橋工事受注

受注した橋の完成イメージ
  清水建設は9日、ベトナム高速道路公社から、ホーチミン市南部で計画されている全長2764メートルの長大橋梁建設工事を受注したと発表した。現地の建設会社ビナコネックスE&Cとの共同受注。同市とハノイ市を結ぶ南北高速道路の一部で、本邦技術活用条件(STEP)を適用する円借款事業で建設する。
 清水・ビナコネックスJVとして同日、現地で請負契約を結んだ。JVの受注総額は約207億円。JVの出資比率は清水建設70%、ビナコネックス30%。工期は47カ月。
 工事名は「南北高速道路建設工事(ベンルック―ロンタイン間)J1工区・ビンカイン橋および取り付け橋」。設計は、片平エンジニアリング・インターナショナル、大日本コンサルタント、オリエンタルコンサルタンツグローバル、トランスポート・エンジニアリング・デザインの4社JVが担当している。
 ビンカイン橋は、全長2763・5メートル、最大幅員30・35メートル。ニャーベー川をまたぐ主橋梁部は橋長749・5メートル、最大支間長375メートルの斜張橋で、主塔の高さは155メートルに達する。主橋梁へのアプローチ(高架橋)部は西側が1202メートル、東側が812メートル。主橋脚を含む橋梁全体を支える橋脚の数は33基に及ぶ。
 現地は軟弱地盤のため、主塔の基礎には長さ63・5メートル、直径1・5メートルの長尺大口径の鋼管杭を144本(基礎1基当たり72本)打設する。移動作業車(コンクリート型枠装置)を用いて橋桁施工を高速化。工事最盛期の17年9月ごろには14機の移動作業車が一斉に稼働する予定だ。

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