2015年6月10日水曜日

【女子W杯カナダ大会開幕】なでしこの連覇も気になるが・・・

某J1チームのホームスタジアムに潜入してピッチを撮影してみた
 サッカーの女子W杯カナダ大会が開幕し、連覇を目指すなでしこジャパンは初戦を白星で飾った。前回大会の優勝で注目度が急上昇した女子サッカーだが、カナダ大会は男女を通じて史上初の試みが実行されていることをご存じだろうか?
 それは全試合を天然芝でなく人工芝のピッチで行うこと。天然芝のように維持管理に手間とコストが掛からず、ピッチの状態を安定的に保てるのが人工芝のメリットなのだろう。フル代表のW杯で人工芝ピッチが採用されたのは今回が初めてだが、アンダーカテゴリーの大会では、過去に人工芝だったことはあったはず。
 プロリーグでも、本田圭佑選手が以前所属していたロシアのCSKAモスクワは、ホームスタジアムが人工芝だった。かつて男子の日本代表が戦った北朝鮮のスタジアム、これから始まる18年W杯ロシア大会のアジア2次予選で組まれているアウェーのカンボジア戦はピッチが人工芝だったと記憶している。

青々としたピッチはサッカーに欠かせない要素の一つ
 人工芝も過去に比べて品質が格段に向上し、W杯カナダ大会では国際サッカー連盟(FIFA)公認のロングパイルタイプが採用されている。Jリーグは、試合用ピッチを天然芝に限定しているものの、日本サッカー協会(JFA)は人工芝のピッチを否定している訳ではない。、ホームページに「ロングパイル人工芝基準」や「ロングパイル人工芝ピッチ公認規定」を掲載しており、天然芝ピッチの増加を理想としながら、「人工芝ピッチの有効活用によって、天然芝ピッチの確保、整備がより円滑に行える環境を醸成し、結果として多くの天然芝ピッチを確保できる状況を実現する」としている。
 さてさて、日本も2019年にラグビーW杯、2020年には東京五輪の開催を控える。出場国の事前合宿や大会本番で青々とした芝が茂った、高品質な練習グラウンドや試合会場は絶対に必要になる。人工芝なのか天然芝なのかはさておき、選手が思う存分練習やプレーができ、世界中から集まるであろう観客と、テレビを通じて試合を見る人たちが「日本のピッチは凄いな・・・」と感心してもらえるようにするためにも、建設業界もできることが沢山あるはずだと思えるのだが・・・。

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