出展:矢野経済研究所「新卒採用支援市場に関する調査結果・2015」 |
ひと昔前は、就職情報会社から送られてくる大量の資料(ブログ管理人の年齢がばれる・・・)が
就活情報を得る手段は最善の手段だった。百科事典のような雑誌を見ながら「どの会社に資料請求しようかなー、この会社もいいなー」と考えていたことが、懐かしく思い出される・・・(そうそうと思った人、素早く手を挙げるべし)
◇就職情報サイト事業が大きな伸び◇
時は流れて現在。学生と企業を結ぶ手段は、学生と人事担当者が直接相対するイベントやセミナーに加え、ホームページやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)など、インターネットが大きな役割を占めるようになった。学校の友達、セミナーなどでに出会った就活同志とSNSで情報交換することも少なくないだろう。
マーケティング会社の矢野経済研究所がまとめた2015年「新卒採用支援市場調査」の結果によると、就職情報サイトの運営やツールの提供といった採用支援事業の市場規模は、13年度に1900億円となり、前年度に比べ1・8%増加した。14年度は1987億円(前年度比4・6%増)を予想し、10年度以降、市場規模は右肩上がりで成長を続けている。成長が目立つのは就職情報サイト事業とイベント・セミナー事業で、14年度予測を見ると、2つの事業は前年度比で23%台の伸びになるとしている。
就職情報サイト事業の市場規模は、14年度予想で340億円。企業がサイト掲載に支払う広告料が主で、同研究所は「価格競争で広告掲載料の単価は下落傾向だが、中堅・中小企業を中心に掲載者数の増加が見込まれる」と動向を分析する。サイト事業以外で目を引くのは、採用活動のアウトソーシング事業。採用活動時期の後ろ倒しは、企業の人事部門に大きな負担を強いる。これを見越して「外部の専門業者に業務委託する需要が発生する」と同研究所は見る。会社経営の生命線と言っても過言でない採用活動を外部委託する動きは、昭和生まれ世代のブログ管理人にとって「???」と思えなくもないが、これも時代の流れなのだろう。
◇どうなる採用活動◇
業績回復の恩恵を受け採用増に前向きな大企業、SNSなどを駆使して就活戦線を乗り切ろうとする学生、若年人口の減少や団塊世代の大量退職など、労働人口の構造が変わる中で、建設業界各社はどのような策を講じて、将来を担う人材の確保を進めていくのだろうか。就活・採用戦線の動きから今後も目が離せない。
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