更地状態の国立競技場跡。どのようなスタジアムが建設されるのか… |
国際デザイン競技で選ばれたハディド氏の案は、総工費が当初の1300億円から2520億円に膨らんだことで批判が集まり、政府は7月に計画を白紙撤回。今月1日に工費の上限を1550億円とし、設計・施工一括で担当する事業者の公募を始めた。12月下旬に優先交渉権者を決める。
日建設計は、ZHAとの設計チームの編成について「敷地特性の分析・把握、アスリート・来場者・管理者の使い勝手、安全性、快適性、景観への影響を検討済みだ。設計の成果は4000枚を超える実施設計図にまとめ、建設に着手できる内容だ」と説明。施設の規模や内容が前回と異なる部分もあるが、「これまで検討した技術面の成果を工期、コスト縮減に反映できる。非常に厳しいスケジュールで設計と施工を行うには、この2年に蓄積してきた知見と経験を最大限に活用すること」と確信し、ZHAに参加要請したという。
JVで参加する場合、各構成員が工区を分けて事業全体を共同で実施する「共同実施方式」、各構成員が設計や施工、工事監理の各業務を分担する「分担実施方式」、分担した各業務ごとに、単体またはJVで実施するかを選べる「併用方式」の3タイプを選択できる。日建設計は「形にはこだわらない」とし、施工者と協議中。18日までに参加登録した上で、技術提案書の検討に入る。
ハディド氏は7日、「詳細な建設費の見積もりを含む建築計画を迅速に提示できる。有能な施工会社と組み、費用対効果が最も高く、20年に間に合う工期を保証した案を用意する」とコメントした。
0 comments :
コメントを投稿