2015年9月1日火曜日

【日刊建設工業新聞社協賛】土木学会関東/埼玉県戸田市でコンクリカヌー大会開く/石巻工高が3連覇

 大会は戸田市が後援。国土交通省関東地方整備局、日刊建設工業新聞社などが協賛した。
 レースで使用するカヌーは2人乗り。今大会は風雨の影響で水面が荒れていたため、艇が水没するアクシデントも多かったが、困難をチームワークで乗り切った▽石巻工業高の2チーム▽私立祐誠高(福岡県)▽岐阜県関市立関商工高▽秋田県立大曲工業高▽同県立大館工業高▽富山県立桜井高―の計7艇が決勝に進出。レースは1、2位を石巻工業高が独占し、祐誠高が3位に着いた。
 優勝した石巻工業高のカヌー「Ishikou12号」をこいだ選手の一人、阿部真樹志さん(3年)は「相方の大きな掛け声がこぐ力を与えてくれていた」と仲間に感謝。その相方の佐々木杏太さん(同)は「夏休みの間、勉強や就職活動との両立で頑張ってきた」と勝利の喜びをかみしめた。顧問の男澤和則先生は「艇の設計は昨年とあまり変わらないが、素材の軽さと強度のバランスにはこだわった。カヌーをこぐのが好きな選手が集まったことも勝因だと思う」とメンバーをたたえた。
 その他の部門のうち高校の部の技術賞は、手動で収納可能なキール(竜骨)を船底に設けることで旋回時の艇の操作性が向上するよう工夫した桜井高のカヌー「MK―10」が受賞。同高が製作した別のカヌー「MK―9」は、映画「アイアンマン」のキャラクターを艇に描いたデザインが好評で、参加者の投票の結果、日刊建設工業新聞社が贈るデザイン賞に選ばれた。
 今大会は前回と同様、大学から決勝レースに進むチームはゼロという結果になり、高校チームの技術力と体力の高さにあらためて大会関係者は感嘆していた。大学・高専の部の技術賞を受賞した日本大学は「次は総合優勝まで狙えるよう頑張りたい」と大学チームの復権に意欲を燃やしていた。
 各部門の入賞者(カッコ内は艇の名前)は次の通り。
 【総合部門】優勝=石巻工業高(Ishikou12号)▽2位=同(Ishikou13号)▽3位=祐誠高(C-Hawks・XV)
 【技術賞】日大(N.)▽桜井高(MK-10)
 【競漕(スピード)の部】横浜国立大(Must Not Say No)▽関商工高(清流viクールボーイズ号)
 【デザイン賞】桜井高(MK-9)
 【敢闘賞】群馬県立桐生工業高(RED RIVER号)
 【セメント賞】日大(N.)。

優勝した石巻工業高チームのメンバーら

激しい競り合いとなった決勝レース

デザイン賞を受賞した桜井高のMK―9


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