2015年9月1日火曜日

【回転窓】もう一度防災を考えよう

 きょうから9月。3月期決算の会社は今月末が前期の締めになる。きょうが2学期の始業式という学校も多かろう。しばらくは空いていた朝の通勤電車に学生が戻ってきて、窮屈になるのが少々辛い▼92年前のきょう、東京は関東大震災に見舞われ、56年前には東海地方に伊勢湾台風が来襲した。1960年、政府は9月1日を「防災の日」と閣議決定。大災害で味わった苦い思いと得られた教訓を後世に残そうと、毎年各地で防災訓練が行われるようになった▼地震に台風、火山噴火、局地的豪雨に竜巻…と日本列島の自然災害は枚挙にいとまがない。被害のニュースが頻繁に報じられる▼事前の備えがもちろん重要だが、ハード対策はそう簡単に進むものではない。その意味でも、人の意識を変えるためのソフト対策が今後、ますます重みを増していくだろう▼円安の助けもあって訪日外国人数は今年、過去最高を記録しそうな勢い。東京五輪開催も控える中、日本語を理解できない人たちにどうやって情報提供し、安全、快適に日本を楽しんでもらうか。訪日客の安全対策の取り組みはまだ緒に就いたばかりだ。


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