2015年9月28日月曜日

【凜】清水建設人事部ダイバーシティ推進室長・西岡真帆さん


 ◇「無理」「できない」の声でより燃える◇

 土木技術者として現場や技術支援の部署を経て、今年6月に現職へ。「現場を知っていることが強み。上司や部下などいろんな目線で考えられるし、男女を問わず具体的に働き掛けることもできる。積極的に多くの人たちとコミュニケーションしていきたい」と抱負を語る。現在、女性の活躍推進が大きなテーマだが、「男性が圧倒的に多い会社。男性の意識が変われば社風も変わる」と男性の意識改革に力を注ぐ。

 「無理だ」「できない」という声が多いほど燃える性格。「現場では早出・残業がセットになっている。この発想を変えたい。現場の時短を考えない限り、建設業に時短はない」と言い切る。「建設業の固定されたイメージとは違う面を発信していきたい」とも。

 今年の夏、内閣府男女共同参画局や日本建設業連合会(日建連)が女子学生を対象にした見学会を数多く企画した。自身も日建連けんせつ小町委員会のメンバーとして現場見学会に参加した。「私は父が携わったダム現場を見て土木に目覚めた。小さいころに少しでも現場に触れることが大切だと思う」。

 「コンクリート打設が夢にまで出る」というほどの土木屋。「現場の所長をやりたかった」と本音を漏らすが、「後輩が所長になる時が必ず来る。まだ先になるのは分かっているけど、その日が早く来てほしいし、それ(女性所長)が普通になればもっと面白くなる」と笑顔で語る。

 (にしおか・まほ)

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