2015年9月16日水曜日

【勇姿を目に焼き付けろ】津軽ダム工事務所が「目屋ダム」見学会/湖底に沈む前のラストチャンス

 

1960年に完成し、半世紀以上にわたって青森県中西部を流れる岩木川下流の洪水被害軽減、かんがい用水の確保、水力発電に貢献してきた「目屋ダム」(青森県西目屋村)で、9月26日に見学会が開かれる。

 今回の見学会は、ダムファンにとって外せないイベント。今度の冬から試験湛水を開始する津軽ダムが、目屋ダムの役割を引き継ぎ、目屋ダムは「9月末で役割を終える」(東北整備局津軽ダム工事事務所)のがその理由だ。目屋ダムを見学できるのは、今回がラストチャンス。見学会は9月26日、午前と午後の2回行われ、それぞれ40人が参加できる。

 参加は無料だが、受け付けは先着順。電話(0172-85-3005)かFAX(0172-85-3008、様式自由)で。締め切りは24日までだが、定員になり次第受け付けを終了する。

 見学コースは、「津軽ダム展望所~同管理庁舎~同天端~目屋ダム天端」で、所要時間が約2時間。集合後に紙飛行機を折り、目屋ダムの天端から飛ばすイベントもある。紙飛行機には、津軽ダムへの「期待の言葉」と目屋ダムへの「感謝の言葉」を綴ってもらうそうだ。

 津軽ダム工事事務所のHPによると、目屋ダムは1953年8月に本体着工し、約7年の歳月掛けて1960年3月に完成した。青森県が管理する重力式コンクリートダムで、堤高58メートル、堤頂長170メートル、堤体積11万8000立方メートル、総貯水容量3900万立方メートルの規模。ダム湖は美山湖の名称で親しまれ、湖と周囲の山々が織りなす自然美が有名だ。

 津軽ダムの完成した後、目屋ダムはダム湖に沈んでしまう。半世紀以上にわたり自然に溶け込み、人知れず暮らしを守る役割を果たしてきたダムの勇姿を目に焼き付けてみては…。

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