満面の笑みで記念撮影(パシャ!!) |
伊藤さんは、日刊建設工業新聞社が14年1月1日に発行した新年号の企画「午年生まれに聞きます」に登場。年男・年女のゼネコン社員にその年の抱負を語ってもらうコーナーで、「富士山に登る」と回答した。
「小学生のころに登った富士山に、大人になった今、もう一度登るのが目標。どこまで登れるか自分を試してみたい」というのが理由で、「この1年を一生の思い出にできるよう、少しずつ準備していきたい」と意気込みを語っていた。
社内では、伊藤さんの夢を応援しようと、所属する経理部をはじめ、総務部や機材部の同僚らが集い、登山隊を結成。高尾山や筑波山、谷川岳などで練習を重ねた。1年目は雨で断念。2年目は7月下旬の3連休に照準を定め、準備を進めた。
登山当日は台風一過の晴天に恵まれた。ルートに選んだのは、静岡県小山町の須走口五合目(標高約2000メートル)から山頂を目指す「須走ルート」。満天の星空の下で登り始め、6合目でご来光を堪能。眼下に広がる壮大な景色も味わった。
途中、高山病に苦しんだり、足を負傷したりするメンバーが出たが、参加した8人全員が3776メートルの山頂まで到達。一人の脱落者も出さず往復11時間に及ぶ山行を成し遂げた。
「去年、目標を決めた時はこんなに大きなプロジェクトになるとは思いもしませんでした。私の軽はずみな一言を実現してくれた皆さんに感謝しています」と伊藤さん。登山前日には登山隊以外の同僚が無事登頂を祈り、安全祈願祭を開いてくれたという。
富士山登頂を機に「山ガール」は卒業するそうで、これからは別の目標を見つけたいと新たな闘志を燃やしている。
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