2015年9月25日金曜日

【日本初の分譲マンションが建て替え】宮益坂ビル(東京都渋谷区)、16年2月に解体着手

東京都渋谷区にある宮益坂ビルディング(右端)。
完成は1953年と半世紀以上の歴史を持つ
築60年を超える日本初の分譲マンション「宮益坂ビルディング」(東京都渋谷区)が、来年から建て替え工事を行うことが分かった。権利変換計画の認可を経て、16年2月に既存建物の解体工事に着手し、17年1月の本体着工、20年5月末の竣工を目指す。設計は日建ハウジングシステムが担当。施工者は決まっていないが、既存建物の解体工事と新築本体工事を一括で発注する予定だ。

 宮益坂ビルディングの所在地は渋谷2の19の4(敷地面積1317平方メートル)。渋谷駅から東側に延びる宮益坂の坂下付近に位置し、南隣に渋谷ヒカリエがある。

 東京都建設局が建設した既存建物は1953年に完成した。民間開発の物件も含めて日本で初めて供給された分譲マンションとして知られる。建物規模は地下1階地上11階建てで、低層部から高層部にかけて店舗、事務所、住宅が配置されている。

 区分所有者らは、マンション建て替え円滑化法を活用した建て替え事業の実施に向け、13年8月に「宮益坂ビルディング建替組合」(ウレマン・フレッド理事長)の設立認可を取得した。組合には、事業協力者、参加組合員として旭化成不動産レジデンスが参画している。

 計画によると、建て替え後の規模はRC造地下1階地上15階建て延べ1万4994平方メートルで、高さは約58メートル(最高高さ約62メートル)。1階を店舗(6戸)、2~4階を事務所(25戸)、5階以上を住宅(153戸)とする。

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