大規模更新・付加車線増設事業を行う3号渋谷線池尻~三軒茶屋付近の現況 |
更新計画によると、3号渋谷線池尻~三軒茶屋区間は延長1・5キロ。1971年の供用開始から40年以上たち、劣化が目立つ。
橋脚の基礎部と地下鉄の躯体上部が一体構造のため、一般的な橋脚に比べて横梁の張り出し部(長さ約10メートル)が長い。構造的に変形しやすく、床版には亀甲状のひび割れが多数発生している。
更新事業では、地下鉄への影響を考慮し、床版の重量を増やさずに耐久性を高めるため、コンクリート床版から鋼床版に取り換える。1車線ごとに取り換え工事を行い、工事中の交通への影響を抑える。総事業費は648億円を見込む。2020年東京五輪の大会期間中は工事を中断し、27年度の事業完了を予定している。
首都高速会社は事前の既設構造物の補強対策の一環で、渋谷線の高架部分と地下鉄部分の補強構造と概略施工計画などの検討に入り、関係機関との協議も進める。一連の検討業務は長大が担当している。履行期限は17年6月30日。
池尻~三軒茶屋区間では、大規模更新事業に合わせて、上り勾配や入り口合流によって渋滞が発生するボトルネック区間に付加車線(延長約300メートル)も設置し、交通容量の増大を図る。付加車線の増設事業も更新事業と同じ27年度の完成を予定している。
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