◇お母さんの視点で目配り◇
地元、山形県の商業高校を卒業し、91年に入社。それから電気設備について学び、1級電気工事施工管理技士の資格を取得した。
昨年には監理技術者として太陽光発電新設工事をやり遂げた。現在は設計図や書類の作成といった現場支援などを手掛けている。今年7月からは社内検査員の業務も始まった。
仕事に対する姿勢として大事にしているのは、「お母さんの感覚」だ。人材不足で現場の負担は増えている。「技術の面でも、精神的なところを含めた目配りの面でも、本当の意味でサポートできる技術者になりたい。そのためには、もっと勉強しなければならない」と気を引き締める。
そう思うようになったのは、現場での苦労があるからだ。監理技術者の仕事を受けるには一大決心が伴った。現場経験が少なかった上に、夫は単身赴任で、育ち盛りの息子もいる。本当にできるのか不安があり、実力不足を痛感したこともあった。ただ、仕事でも家庭でも、多くの人に支えてもらうことができた。
完成した時には、達成感とともに、周りの思いやりのありがたさが身に染みた。その経験が、目指そうとする仕事の立ち位置とつながっている。
「野球をしている息子たちの『追っかけ』が何より楽しい」。母としても充実した日々を送る。
(電気設備課係長)
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