東京都港区の台北駐日経済文化代表処台湾文化センターで17日、ドキュメンタリー映画「空を拓く~建築家・郭茂林という男」が上映される。主催は台北駐日経済文化代表処。監督は酒井充子氏。出演は郭茂林、李登輝(元総統)、呉家禄、藤森照信、大室康一、鍾鏡輝、黄南淵、謝宗哲ほか。上映時間は午後2時から。無料(当日の入場も可)。定員80人。当日は講談師・一龍斎貞花による郭茂林の語り、郭茂林の業績を伝える記念展示会も併せて行われる。
郭茂林は、日本と台湾で高層ビルの建設や都市計画に尽力した台湾出身の建築家。東京帝国大学で学び、KMG(Kaku Morin Group)設計事務所を創設した。日本初の高層ビルである「霞が関ビル」(1968年完成)の建築チームのリーダーを務め、その後は浜松町の「世界貿易センタービル」、新宿の「京王プラザ」、池袋の「サンシャイン60」などの建設に関わった。母国の台湾では台北駅前にある超高層ビル「新光三越ビル」を自ら設計した。
映画では、霞が関ビル建設チームの当時の関係者や、台湾での設計事務所の関係者などからの回顧談をはじめ、2012年春に92歳で亡くなるまでの仕事ぶりや人柄などを当時の映像も合わせて紹介する。
HPは、映画の紹介以外に郭茂林の足跡、酒井監督のインタビュー、建築家・安藤忠雄氏のコメントなど盛りだくさんな内容になっている。興味のある方はぜひアクセスを。
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