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工事見学用に設置した展望デッキ(提供:弘前市)
1世紀ぶりの石垣修理に入っている国の重要文化財「弘前城」(青森県弘前市)で、事業を進める弘前市は工事が間近で観察できる展望デッキを整備、4月1日から使用を開始する。桜並木の真下にあり、お堀を挟んで石垣を眺めることが可能。4月9日には一つ目の石を外す「石垣解体始め式」の開催を予定している。 弘前城は桜の名所として知られている。今年のゴールデンウィークは満開の桜並木をめでながら、歴史的な工事を見学するのはいかが?
天守移設前の弘前城と桜
大林組・南建設・嶽開発JVが施工する「史跡弘前城跡本丸石垣解体工事」は、昨年9月に着工した。石を取り外す前に、元の位置に戻すために必要な番号付けなどの作業を実施。降雪期にいったん工事を中断し、厳冬期を越えた3月1日から墨入れ作業を再開していた。工事では天守の重みなどで外側に膨らんだ石垣を解体。発掘調査や石垣の3次元モデル作成といった作業も行いながら、2019年3月までに石垣を元の姿に戻す。
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