2017年3月22日水曜日

【高速道路ネットワーク、さらに充実】横浜と和歌山で開通式開催


 ◇新横浜~羽田空港、所要時間10分短縮◇

 首都高速道路横浜羽田空港線の生麦ジャンクション(JCT、横浜市鶴見区生麦2)と第3京浜の港北インターチェンジ(IC、同都筑区川向町)の間約8・2キロを結ぶ「高速神奈川7号横浜北線」が18日、開通した。

 新横浜から羽田空港までの所要時間がこれまでの約40分から約10分短縮される。開通に先立ち現地で記念式典が行われ、テープカットなどで開通を祝った。

 横浜北トンネル内の特設会場で開かれた式典には、首都高速道路会社の宮田年耕社長をはじめ菅義偉官房長官、黒岩祐治神奈川県知事、林文子横浜市長ら来賓、地元関係者、地元の小学生ら約250人が出席。テープカット、くす玉開披、通り初めなどを行った。

 冒頭、宮田社長は「首都高と第3京浜がつながり、アクセスが向上した。引き続き東名高速につながる北西線の早期整備に努めたい」とあいさつ。来賓を代表して菅官房長官は「北西線が予定通り完成できるよう鋭意努力する。全国と渋滞なくつながる国際文化都市・横浜を実現したい」と祝辞を述べた。

 横浜北線は延長約8・2キロのうち約5・9キロをトンネル部が占める。2001年12月に都市計画事業の承認を受け、07年12月に着工した。出入り口は新横浜、馬場、岸谷生麦。往復4車線で設計速度は時速60キロ。



 ◇京奈和道・和歌山県内区間が全線開通◇

 和歌山県内の京奈和自動車道で最後の区間となる「紀北西道路岩出根来インターチェンジ(IC)~和歌山ジャンクション(JCT)間」(延長6・5キロ)が18日午後4時に開通した。

 和歌山JCTを介して阪和自動車道と直結し、並行する国道24号などの渋滞緩和や、地域の産業・観光振興などに大きく貢献する。開通に先立ち、午前10時から近畿地方整備局や西日本高速道路会社らの共催で式典が行われ、関係者ら多数が出席して開通を祝った。

 京奈和自動車道は近畿大都市圏の外郭環状として既存の幹線道路とネットワークを形成し、京都、奈良、和歌山の拠点都市の連携強化を図る約120キロの高規格幹線道路。この一部を形成する紀北西道路は、紀の川IC(紀の川市)から和歌山JCT(和歌山市)に至る12・2キロの路線で、07年度に用地買収、08年度に工事着手し、15年9月に東側の紀の川IC~岩出根来IC(岩出市)間5・7キロが開通した。

 和歌山JCTまでの西側区間6・5キロの開通により、奈良県五條市から和歌山市に至る約50キロが阪和道と直結。京奈和道全体の約7割が完成を迎えた。工事は紀北西道路を近畿整備局和歌山河川国道事務所、和歌山JCTランプ橋の一部を西日本高速道路関西支社が担当した。今回は近畿で初めて高速道路の路線番号を表示する高速道路ナンバリング標識が設置された。

 冒頭、石井国交相が「近畿地方の社会経済活動を支える京奈和道は全体の約7割が開通することになった。ストック効果をさらに大きく発現させるため、引き続き全線の早期完成を目指して事業を推進していきたい」とあいさつ。西日本高速道路会社の山中諄会長は「和歌山県内では湯浅御坊道路や阪和自動車道の4車線化なども進めている。これらも道路ネットワークの強化に資する事業であり、一日も早い完成を目指していきたい」と述べた。

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