◇アサマ2000で110人が熱戦繰り広げる
第42回建設業スキー大会(主催・建設業スキー大会事務局、後援・日刊建設工業新聞社)が3月3~5日に長野・高峰高原にある「アサマ2000パーク」で開催された。
選手約110人が参加。団体総合は鹿島が2年ぶりに優勝。個人は2本の合計タイムを競い、女子は安藤ハザマの水谷万里子選手が2年ぶりに栄冠を手にし、男子は大成建設の黒羽秀之介選手が3連覇を達成した。1994年リレハンメル五輪回転の銅メダリスト、ユーレ・コシール氏(スロベニア)がゲスト参加し、大会を盛り上げた。
本戦は快晴となった5日に全長800メートル、斜度が最大24度、平均14度のパノラマコースで行われた。アサマ2000パークでの大会は4回連続。常連の選手にとっては慣れ親しんだコースだが、今回はコシール氏が旗門のセットを担当。「1本目は直線で縦長な欧州仕様、2本目は横への移動が入るターンを組み込んだセッティング」(コシール氏)にしたという。
水谷選手は「今までにない旗門のセットだった」ことで気を引き締めた。それでも女子でただ一人2本とも49秒台で滑り切り、実力を見せ付けた。黒羽選手は2本合計で全選手中唯一の1分20秒台の最速タイムをたたき出し、「国際レースのような面白いコースだった」とコシール氏に謝意を示す余裕も見せた。
団体総合は、得点対象者のタイムに応じた得点の合計で順位が決まる。鹿島は、男女とも上位に選手が名を連ね、総合力で優勝を勝ち取った。
本戦は、幹事を清水建設とフジタが担当。閉会式で柳田実大会会長(清水建設)は、運営への協力に対する感謝を述べた上で「天候に恵まれ、良いレースができた。力を発揮できなかった人は来年雪辱を果たす意気込みで臨んで下さい」とエールを送った。あさま2000パークの小平忠夫総支配人は、「皆さんが本気で挑んでいることを実感した。宿泊施設を新しくするので、ぜひまたお越しください」と呼び掛けた。コシール氏は「最高のコンディションだった。私のセットにはまった人とはまらなかった人がいましたね」と講評を述べた。
大会には、コシール氏が所属するグループ・ロシニョール、ICI石井スポーツが特別協賛した。コシール氏は、選手の家族も参加した4日の前夜祭や表彰式・閉会式にも出席。メダルや賞品を贈呈したり、子どもたちとゲームに興じたりするなど交流を深めた。
次回大会の幹事は安藤ハザマと戸田建設が務める。
□団体総合優勝・鹿島スキー部の村上麻優子キャプテンの話□
「初めてキャプテンを務めた。全国から集まった部員みんなで頑張れた。コシールさんや幹事会社のおかげで、すごく盛り上がった大会だった」
「斜面を生かした変化があったり、振り幅が出ていたり、誰でも滑れるようにしつつターンを深くする要素があったように思う。1本目をミスしたので頑張った。子どもが生まれました。優勝できて良かった」
□個人女子優勝・水谷選手の話□
「難しい所があって1本目はミスしてしまった。タイム差を埋めようと頑張った。スタッフが良いコースに仕上げて下さった。合格できた準指導員としても頑張ります」。
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