東日本、中日本、西日本の高速道路会社3社は23日、高速道で2日に1回のペースで発生している逆走事故の防止技術の公募選定結果を発表した。昨年11月22日から今年2月10日にかけて募集したところ、企業から100件(応募企業82社)の応募があり、この中から28件(26社)を選定。17年度に実際の高速道や車を使って各技術を検証する。18年度から段階的に実用化を目指す。
公募は、▽道路側で逆走車両に注意喚起。道路上の物理的・視覚的対策技術(テーマI)▽道路側で逆走を発見し、その情報を収集(テーマII)▽自動車側で逆走を発見し、その情報を収集。車載機器で逆走車両に注意喚起(テーマIII)-の3テーマで行った。その結果、テーマIは応募56件(43社)のうち14件(13社)、テーマIIは36件(31社)のうち9件(8社)、テーマIIIは8件(8社)のうち5件(5社)をそれぞれ選定した。
政府は、20年までに高速道路での逆走事故をなくす目標を掲げている。選定した技術28件と提案企業は次の通り。
大成ロテックの「ウェッジハンプ」 |
古川電気工業の「準ミリ波レーダー逆送検知のイメージ」 |
【テーマII】準ミリ波レーダーによる逆走検知=古河電気工業▽マイクロ波センサーによる逆走検知=セフテック▽レーザーセンサーによる逆走検知=デンソー▽3D(3次元)ステレオカメラを活用した画像解析技術による逆走検知=コンピューターシステム研究所▽高解像度カメラの画像処理技術による逆走検知=日本信号▽近赤外線LED照明付カメラの画像処理技術による逆走検知=パナソニックシステムネットワークス▽ドップラーレーダーによる物体検知=パナソニックシステムネットワークス▽ナンバープレート認識カメラ・車両撮影用カメラによる逆走検知=シー・ティ・マシン▽赤外線サーマルカメラの画像処理技術による逆走検知=ワイ・シーソリューション
カーメイトの「逆走警告システムのイメージ」 |
【テーマIII】ETC2・0車載器による蓄積型逆走情報提供=沖電気工業▽ETC2・0車載器による逆走情報即時提供=ITS-TEA、沖電気工業▽Bluetoothビーコン発信電波による逆走警告=カーメイト▽ETC2・0車載器による逆走警告=パナソニックシステムネットワークス▽マルチメディア放送による順走車向け逆走警告=アマネク・テレマティクスデザイン。
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