日本建設業連合会(日建連)の海洋開発委員会(毛利茂樹委員長)は、羽田空港の機能強化に関する新たな検討結果をまとめた。
5本目として計画されるE滑走路は、既存のC滑走路の東京湾側に整備し、その南側に人工地盤による用地も確保する配置案を提示。その造成には12年9カ月が必要と試算した。
空港需要の増加に伴い、新国際線ターミナルを現在の新整備場地区に整備すると効果が高いとの見解も示した。機能強化は、同委員会空港部会の空港処理容量専門部会と羽田空港ターミナル専門部会がそれぞれ検討した。
E滑走路についてはこれまでに、沖合への拡張の余地や航空機の地上走行などを考慮し、C滑走路の湾側に配置するイメージをまとめている。専門部会は、▽C滑走路から湾側に760メートル離す▽同910メートル離す▽▽人工地盤を設置して910メートル離す案の位置を南にずらす-の3案を検討した。
ターミナル地区の再編計画では、施設の容量確保や既存交通網との接続の観点から新国際線ターミナルを新整備場に新設し、現新整備場の機能を旧整備場や他の空港などに移転すると効果が高いとした。
需要の増加や利便性を考慮すると、サテライトを設けずターミナルを集約する案が望ましいとしている。
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