復原工事完了後の駅舎イメージ(ⓒJR九州) |
改修前に駅舎の正面にあった入り口部分の屋根は撤去する。2018年秋ころをめどに、現在駅舎を覆っている素屋根の解体を終えるとともに、仮駅舎に移している駅機能を新駅舎の1階に戻す。2019年春ころには2階部分を含めた駅全体の供用を開始する予定だという。
1914年ころの門司駅(ⓒJR九州) |
JR九州は、駅舎の復原プロジェクトに当たり、可能な限り創建当時の姿にすることを基本方針とした。骨組みを残してほぼすべての部材を取り外し、傷みなどを確認した上で再利用可能な物は元の位置に戻す。傷みが激しい部材は同じ材質の物を調達して忠実に再現加工し使用する。駅舎正面に設置されている時計、西側の通路上屋などは歴史的価値を尊重してそのまま残す。
保存修理工事は当初、2017年度末の工事完了を予定していた。だが耐震補強工事の実施や解体調査に時間を要したため、スケジュールを再検討し2019年度内の完成を目指すことにした。駅舎の復原に合わせたイベントも開いていく計画で、今後、北九州市と協議し内容を詰めていく。
保存修理工事着手前の門司港駅(ⓒJR九州) |
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