2017年3月21日火曜日

【秋田駅隣接地に新アリーナ整備】「健康・スポーツ」キーワードに中心市街地活性化

JR秋田駅の東口に、新たな健康・スポーツ文化施設が誕生する。JR東日本秋田支社は2019年の完成を目指し、「JR秋田ゲートアリーナ(仮称)」を整備する。

 アリーナにはバスケットボールコートが2面とれる体育館、子育て支援施設、店舗などが入る予定。同支社のバスケットボール部・ペッカーズの活動拠点になるほか、プロバスケットボール・Bリーグに参戦している秋田ノーザンハピネッツも練習に活用する。

 アリーナの特徴は、新幹線の線路や道路を観客席に見立て、開放的な空間づくりを設計に盛り込んでいる点だ。バスケットボールが盛んな秋田の玄関口に、新たな情報発信拠点を設け、気軽にバスケットボールが楽しめ、プロ選手とも会える環境づくりに貢献する。駅の真横という立地条件の良さを生かし、スポーツ大会の開催など地域利用を後押しして県内外から秋田駅周辺への来訪者増にもつなげる。

 計画によると、約5900平方メートルの敷地にRC造とS造、木造を組み合わせた3階建て延べ3500メートルの施設を建設する。設計監理はジェイアール東日本建築設計事務所と環境デザイン研究所が担当。2018年夏ころの着工を予定している。

同支社や秋田県、秋田市らは秋田駅周辺の中心市街地を活性化するためのまちづくりを推進。秋田銀行が中心となって立ち上げた「秋田プラチナタウン研究会」も高齢者が生き生きと暮らせる取り組みとして「秋田版CCRC(継続介護付きリタイアメント・コミュニティ)計画」を進めている。

 ゲートアリーナは中心市街地の活性化や秋田版CCRC計画を推し進める上で、中核施設の一つになる。秋田駅周辺では近くJR秋田支社ビルや秋田駅観観光拠点化改修が完成するほか、2018年春に城東スポーツ成形クリニックが開業し、2020年春にはABS秋田放送が放送を開始する予定。同支社らは今後も健康・スポーツをキーワードに、た秋田駅周辺活性化プロジェクトを推進する考えだ。

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