2017年3月9日木曜日

【星野リゾートがホテル開発】新今宮駅前市有地開発、事業予定者決まる

大阪市は、JR大阪環状線「新今宮駅」北側の市有地約1・4ヘクタール(浪速区恵美須西3丁目)に宿泊施設を誘致する開発事業者募集で、星野リゾートの全額出資子会社、ミナミホテルマネジメントを事業予定者に選定した。

 客室数は600を超え、カフェや温浴施設・スパなどを備えた滞在性の高い施設を提案。土地取得の提案価格は18億1111万1111円だった。

 今後、特定目的会社を設立し、開発事業を行う。今秋から18年秋にかけて基本・実施設計を進め、19年度の着工、21年度の竣工を目指す。

 計画地は浪速区恵美須西3の38の2で、市中心部の新今宮駅前に位置する。「新世界・通天閣」「天王寺・阿倍野」など、多くの市民・観光客が訪れる集客エリアに隣接。関西国際空港にも直結しているなど、宿泊施設の立地に適した交通至便な場所にある。

 提案によると、施設規模は20階建て(高さ約90メートル)延べ4万8610平方メートルを想定し、4~19階にホテルの客室608室を設ける。2階にはカフェテリアやご当地サービス、アミューズメント、ホテルフロント、3階に温浴施設やフィットネス、ラウンジ、20階にメインダイニングやバー、テラスを配置する計画だ。

 2階の屋外には緑あふれる丘「みやぐりん」も計画。ホテルフロントと一体利用が可能で、オープンエアのカフェで生演奏が聴けたり、ピクニックを楽しんだりできる癒やしの空間を創出する。ホテルの運営は星野リゾートが行う。

 19年6月ごろに施工者を決定し、工事に着手する予定で、21年度末のグランドオープンを目指す。工事期間は24カ月を見込む。

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