2017年3月27日月曜日

【4月から基礎工事本格化】JSCが新国立競技場建設現場を公開

大型重機を使って掘削工事が建設現場
(24日午前、東京新宿区で)
 日本スポーツ振興センター(JSC)は24日、2020年東京五輪のメイン会場となる新国立競技場(東京都新宿区)の建設現場を報道機関に公開した。大型クレーンが建ち並ぶ現場では掘削工事が大詰めを迎え、40万m3を超す土砂掘削の約55%が完了。並行して一部着手した基礎工事が4月中旬から本格的に動きだす。
競技場はS一部SRC造地下2階地上5階建て延べ19万4000m2の規模。大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所JVが基本・実施設計と施工を担当し、昨年12月に本体工事に着手した。

 現在は、1日350~400人の作業員、650tを筆頭に100t超の大型クレーン11台など60台の重機を投入。フィールド部分の土間鉄筋・コンクリート工事やスタンドの掘削・地盤改良工事が進み、東側スタンドの一部では基礎工事が始まった。
 5月中旬には掘削を終え、8月には地上工事がスタート。スタンドの躯体を立ち上げる。来年2月には1000tの大型クレーンを投入して屋根工事を開始。並行して内外装工事、歩行者デッキ工事を進め、19年11月末の完成を目指す。

 JSCの下野博史新国立競技場設置本部総括役は「1日延べ300~350台のダンプトラックが往来し、大型重機も多い。重機災害や公衆災害に十分注意したい」と話した。
新国立競技場の整備スケジュール
(スポーツ庁「新国立競技場整備事業に関する連絡会議」第8回会合資料より)

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