2018年1月16日火曜日

【記者手帖】記憶持続し防災・減災

先日、東日本大震災の発生直後から港湾工事の専門家として航路啓開や復興に取り組んだ技術者を講師に招いた講演会の取材をした。東日本大震災は、発生から7年がたとうとしている。当時の悲惨な光景をテレビ映像で見た時の驚きが自分の中で薄らいでいることを実感し、反省した◆東日本大震災の発生時は、四国でも携帯電話がつながりにくくなり「どうしたんだろう」と思っていたら、東北地方で地震が発生し、大規模な津波が襲来していることをテレビが伝えてきた。画面を見ると、とても現実のものとは思えず、映画の特撮シーンを見ているような錯覚に陥ったことを覚えている◆四国では、南海トラフ巨大地震の発生が危惧されている。建物の耐震化や津波避難タワーの建設、避難路の整備などが進められるとともに、一般市民も参加する防災訓練も各地で実施されている◆大きな災害が発生すると、復興には膨大なエネルギーと時間を要する。自然の力には勝てないが、防災・減災への取り組みで被害を最小限にくい止めることはできる。その重要さを改めて感じた。(宮)

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